にんにくの医学的効果(アメリカ)

この調査結果をみてもにんにくの効果効能ってすごいなぁ~って思います。やっぱり癌(がん)には「にんにく」です。



①女性の結腸癌リスクを下げるにんにく
アイオワ州在住の女性 41,387 人を対象にした結腸癌と食生活の関係に関する調査結果が発表されている。1994年に発表されたもので、それまでにいたる過去5年間にわたり、合計127食品と結腸癌の因果関係が分析された。結果として、結腸癌のリスクを下げる食材は唯一、ガーリックだったことが判明した。(一般に「アイオワ州女性研究」として広く知られ、最も有名な研究成果だ。)
The American Journal of Epidemiology, January 94 issue)が原典。特記される報告内容は以下のとおり。

▲ 127食材のうち、結腸癌にもっとも関係が深い野菜、果物はにんにくだった。
▲ にんにくを毎週1回は消費する者では、結腸癌(腸のあらゆる部分)のリスクが35%減少した。
▲ 直腸癌にだけ注目すると、にんにくの消費は癌を病むリスクを50%減少した。
以上、情報源の4


②にんにく、発癌性物質の乳細胞への付着を抑制
ガーリックは発癌性物質が乳細胞に付着することを妨げるだけでなく、癌腫瘍の形成やまん延を防止するという研究結果が発表された。John Milner, Ph.D. と、ペンシルバニア州立大学の同僚による共同研究の結果だ。

同ミルナー教授とその博士号候補学生 Sukjatha Sundastram によると、別の乳癌に関する研究において、ガーリックに豊富な油に溶ける硫黄分を基礎にした成分は、乳癌腫瘍の増大を妨げることが発見された。癌細胞を殺してしまう成分も発見されたと言う。
以上、情報源の5

③にんにくの消費量と発癌率は、逆比例関係にある
ガーリックの免疫力増大効果と抗癌性については、数多くの人口学的研究により証明されている。ガーリック消費量と発癌性の間には、逆比例関係が認められる。つまり、ガーリックの消費量が多ければ多いほど、発癌率は下がる。
以上、情報源の7


④にんにくは悪性コレステロールを削減し、良質コレステロールを増大する。
チューレン大学での研究結果によると、ガーリックのタブレット状サプリメントを服用する者では、全コレステロール量が6%減少し、悪性のコレステロールLDLは11%減少したと言う。別途、キャンサス大学での研究では、ガーリック・タブレットの服用により、プラシーボ・グループと比較して、LDL酸化への感性は34%減少したと言う。

この研究は62人の心臓動脈硬化患者を対象にしたもので、いずれも高いコレステロール・レベルを維持していた。これを2グループに分け、第1グループには10ヶ月間ガーリックが与えられ、第2グループには与えられなかった。結果として、ガーリックを定期的に摂取したグループの患者では、LDLのレベルが下がり、健康には良いとされるHDLのレベルが増加した。
以上、情報源の6


⑤にんにくは大小腸の発癌を30~50%削減する。
胃癌も含めてガーリックの摂取は、大腸小腸の発癌を30~50%削減するという。合計6件の研究成果に依存した判断だ。Charles Poole, DSc.

ガーリックはビタミンのA, C, ポタシウム、燐素、合計75種類の硫黄化合物、セレニウム、さらには多くのアミノ酸を含んでいる。なかでもアリシンを含む硫黄化合物は、フレッシュなガーリックに豊富で、これが抗癌性を持つとされている。錠剤などのサプリメントの形でこのアリシンを抽出できるようになったのは、最近のことだ。
以上、情報源の8


⑥イタリアとスイスでの研究成果
玉葱・ガーリックと各種癌の関係を追及した研究成果がイタリアとスイスの共同研究結果として発表された。調査の対象になった癌は身体の複数部分に及ぶもので、口頭、喉頭、食道、腸、乳、子宮、腎臓を含む。特に結腸癌と腎臓においては、ガーリックの摂取者の発癌性が低かった。乳癌と前立腺癌では、ガーリックの効果は認められなかったと言う。その理由は、これらの癌は食材よりも、ホルモンや生殖器上の問題に関係しているからだろうとされている。
以上、情報源の9


⑦にんにくは最も有益で汎用性のある食品
これまでに欧米で発表された研究報告書12件を集大成した結果、ガーリックは人体の免疫細胞の機能増進を計るという効果を含み、健康維持に最も有益な食品であるという判断が下った。抗酸化性があり、血液還流を促進し、心臓を強化し、免疫力を高める。

さらにガーリックは喘息、せき(咳)、呼吸困難などの肺疾患、気管支炎の防止などに効能が認められる。ガーリックは胆汁の排出を促進し、これが肝臓の脂肪分堆積を抑制するとされている。風邪や咳止めにも、ガーリックのピルは効果ありと言われる。
以上、情報源の10

⑧にんにくは体重制限にも効果あるか?
American Journal of Hypertension (全米高血圧学会誌)が発表した動物実験
結果だが、ガーリックに含まれる最も効能が高いアリシン(Allicin)は、血圧を下げるばかりではなく、重量制限の効果もあることが認められた。研究者たちの推定だが、人間の体重制限にも効能があるのではないかと言われている。つまり、同等の食品カロリー量を摂取していても、ガーリックを定期的に摂取していれば、体重はそれほど増えない可能性があると言う。
以上、情報源の11


⑨にんにく:心臓血管とその疾病への効果と、対癌防止効果、および臨床上の逆効果
米国保健省により指導され、ヘルスケアの質と研究庁により発表され
た学問的な研究論文。テキサス大学サン・アントニオ・キャンパスに所属する医学者、博士など10数人による共同研究成果だ。詳細は省く。原典の情報は以下のとおり。
Evidence Report/Technology Assessment, Number 20. “Garlic: Effects on Cardiovascular Risks and Disease, Protective Effects Against Cancer, and Clinical Adverse Effects,” Prepared for Agency for Healthcare Research and Quality, U.S. Department of Health and Human Services
www.ncbi.nlm.nih.gov/books/bv.fcgi?rid=hstat1.chapter.28361

⑩にんにくの消費と癌予防:結腸および胃癌に関するメタ分析
これも上記同様、学者による動物実験を中心にした医学的研究成果である。詳細は省く。原典情報は以下のとおり。
Aaron T Fleishchauer, Charles Poole, and Lenore Arab, “Garlic Consumption and Cancer Prevention: Meta-analyses of Colorectal and Stomach Cancers.” American Journal of Clinical Nutrition, 2000, 72: 1047-52.


⑪にんにくとライコペン(lycopene) の相乗的な混合は、LDLの酸化を防止する(特許が降りる。2003年4月29日)
特許のアブストラクトおよび詳細。
www.patentstorm.us/patents/6555134-fulltext.html


情報源

1. Iowa Women’s Health Study: Vegetables, Fruit, and Colon Cancer, Garlic Seed Foundation, http://www.garlicseedfoundation.info/fall_94/health.htm

2. Garlic Acts as an Anti-Carcinogen in Breast Cancer Studies,” Heads Up, 1994

3. Garlic Restrain Cancer and Lowers Blood Fat and Cholesterol, GFFI-Fintness Academy, October 2006, http://www.gffi-fitness.org/Art_5.htm

4. Michael T. Murray, ND, Natural Alternatives to Over-the-Counter and Prescription Drugs, New York: William Morrow and Co., Inc., 1994, pp.296-297

5. Salynn Boyles, Studies Suggest Eating Garlic Does Protect Against Cancers, WebMD Medical News, www.webmed.com

6. Jennifer Warner, Cancer Health Center: Onions and Garlic May Prevent Cancers,” WebMD Medical News, Quoted from Galeone, C. American Journal of Clinical Nutrition, November 2006; vol 84: pp. 1027-1032

7. “The Benefits of Garlic”, Disabled World, 1/9/2006, www.diabled-world.com/artman/pubish/garlic-benefit.shtml

8. “Garlic – A Medicinal Treasure Trove,” 1/7/2007, Disabled World,
www.diabled-world.com/artman/pubish/healthy-garlic.shtml

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